デジタル市場レポート2017年8月版

Column 2017

2017/8/31

米国のオンライン旅行代理店は
サービス内容により
アクセスするデバイスが異なる
大手はモバイルユーザーを拡大

米国オンライン旅行代理店は、提供するサービス内容によってメインとなるコミュニケーション・デバイスが異なります。「Trivago」、「Priceline」、「Kayak」、「BookingBuddy」等の価格比較サービスにおいては、PCがモバイルを上回るアクセス者数となっています。その理由は、価格比較の情報量の多さから、PCの方がモバイルよりもユーザビリティが良いことが考えられます。

 しかしながら、「Mobile-First」の波はオンライン旅行業界にも押し寄せており、「HomeAway」等の新しい民泊のサービスに関しては、モバイルのユーザー数がPCを大幅に上回っています。

 現状、米国2大ブランドである「Expedia」と「Priceline」は、モバイルに力を入れており、グループ全体で見た場合には、すでにモバイルからのユーザーがPCを上回る結果となっています。


Figure 1: 

(Source : comScore MMX:Multi-Platform, July 2017, Japan)

 「Expedia」と「Priceline」のモバイル戦略の具体例が、モバイルアプリのリリースです。「Expedia」の場合、「Expedia」自身のアプリを含めて、その傘下にある「Home Away」、「trivago」、「Hotels.com」のアプリをリリースしてアプリユーザーを増大させています。

 また「Priceline」も同様に、自社とその傘下の「Booking.com」のアプリをリリースして、多数のダウンロード数を獲得しています。 

(Source : PRIORI DATA, Apple App Store, July 2017, Japan)

本年7月のダウンロード数
急増注目アプリは
写真加工アプリ「SweetCamera」と
無料面白動画アプリの「TopBuzz Video」

本年7月の注目アプリは、まず写真加工の「SweetCamera」。40種類のフィルターを用意しており、写真をより可愛く、鮮やかなものに加工できる機能を持っています。特に「Instagram」で人気のピンクフィルターの加工ができることから人気が高まっています。

 その他の注目アプリは、ネット上で話題になっている面白動画を集めた「TopBuzz Video」で、お笑い・アイドル・予告編・GIF ·ゴシップや、さらに、裏ワザ、アニメ、音楽、バラエティ、ゲーム、恋愛までのジャンルをカバーして、ダウンロード数を急増させています。

Figure2: (Source : Priori Data, Apple App Store, July 2017, Japan)
スクリーンショット:(Source : Apple App Store)