世界のモバイルアプリトレンド:第2回

Column 2019

2020/02/28

「Uber」1強だがダウンロード数で「Lyft」が猛追――米国ライドシェアアプリ市場(2019年11月度)

UberとLyftの2社は、ともに株価低迷と黒字化に悩むといわれてきましたが今後、どんな市場戦略を仕掛けていくのでしょうか。

日本ではタクシー業界の抵抗もあり、規制緩和が進まずにライドシェア市場では置き去りの感があります。一方で、世界はさらに先に進んでいます。

ライドシェアはさまざまなテクノロジーの融合が図られ、もはや単なるトランスポーテーション(移動)にとどまるサービスではありません。調査会社MarketsandMarketsによると、世界のライドシェア市場規模は2018年時点で613億ドル(約7兆円)規模で、2025年には3倍以上に拡大する見込みです。

ライドシェアの2大アプリといえば「Uber」と「Lyft」です。今回はこの2つを中心に現状を見てみましょう。

Uber1社で70%の市場シェアを占めるが……

 

2019年11月、UberとLyftの2019年度第3四半期の決算書が公開されました。調査会社Second Measureの分析によると、米国ライドシェア市場規模は堅調であり、シェア70%のUberをシェア29%のLyftが追いかける状況が引き続いています。残りわずかの部分は、ViaとJunoという地域型ライドシェアでした。

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