デジタル市場レポート2018年6月版

Column 2018

2018/6/28

セブンイレブンがアプリをリニューアル。
ダウンロード数・DAUで
コンビニアプリ最高記録を更新!

本年6月1日、セブンイレブンが公式アプリをリニューアル。過去コンビニアプリの日別ダウンロード数ではファミリーマートがトップで37,004でしたが、今回のセブンイレブンのダウンロード数は96,478と過去最高となっています。

 今回セブンイレブンアプリのリニューアルによる新サービスは、レジでの会計時にアプリのバーコード画面を提示すると、購入商品に応じた「バッジ」のほか、購入店舗や支払い方法などによって、さまざまな「バッジ」を獲得できる内容。貯めた「バッジ数」に応じて、お得なクーポンがもらえたり、抽選ゲームに参加できたりする特典が用意されるとのこと。さらにグループを横断するロイヤリティプログラム「セブンマイルプログラム」も導入。この「セブンマイルプログラム」では、セブン&アイグループでの利用額に応じてマイルを獲得でき、その貯めたマイル数に応じてnanacoポイントがプレゼントされたり、有料アプリを無料で使えたりする特典が利用できるとのことです。このような特典がユーザーへのインセンティブとなり、このダウンロード数に繋がったと推測できます。


Figure 1: 国内Apple App Store
「セブンイレブン」「ローソン」「ファミマ」アプリ日別ダウンロード推移

米国「デジタル・オーディエンス」の実態
インターネット利用時間は、過去7年間で3倍

世界最大のインターネット視聴率会社comScore(コムスコア)によれば、米国でのプラットフォーム別のインターネット利用時間を、2010年と2017年で比較した場合、インターネット利用時間は、過去7年間で3倍近く増加していると報じています。

 プラットフォーム別では、モバイルの利用時間増加が顕著で、2017年ではスマートフォンでの利用時間が、デスクトップ(PC)の2倍以上となっています。


Figure 4:(Source: comScore Media Metrix Multi-Platform and Mobile Metrix, Dec. 2017) 

この状況を年齢別のデモグラフィックで比較した場合、若い層ほど、テレビよりもデジタル・プラットフォームの利用時間が多くなっています。米国では55歳以上のみが、テレビの利用時間が、デジタル・プラットフォームを上回る結果となっています。


Figure 5:  (Source: comScore Xmedia (Custom) and Media Metrix Multi-Platform, U.S., Q4 2017) 

この傾向は、どのメディアに広告を出稿するのかにも大きな影響を与えています。米国「e-Marketer」の調べによれば、米国においてデジタルの広告費は2016年にテレビの広告費を上回り、2021年には、約2倍近くに達すると予測しています。またそれと同時にデジタル・ビデオへの広告も増加すると予測しています。

(Source: eMarketer) 

国内最大のアド・ネットワークは
「Google AdSense」

日本のアド・ネットワーク会社では
「i-mobile」がシェア第2位にランクイン

国内PCサイト、採用ドメイン数トップのアド・ネットワークは「Google AdSense」。Googleが提供するサイト運営者向けの広告サービスで、自社ウェブサイトにGoogleが広告を配信し、収益を上げることができるため、50%に迫る圧倒的なシェアを保持しています。

 シェアトップ10のアド・ネットワークを調べてみると、外資系の会社がほとんどですが、日本の「i-mobile」が第2位にランクインしています。「i-mobile」は2007年設立。フィーチャーフォンのアド・ネットワークからスタートしましたが、現在ではPC、スマートフォン、タブレットに対応し、日本のアド・ネットワーク会社では最大の規模を誇っています。

 その他第3位の「Twitter Ad」は、SNS「Twitter」上でのアド・ネットワーク。特定のことに興味を持つユーザー層はもちろん、より広い範囲のユーザーにも対応できる様々なターゲティングオプションも用意しています。第4位の「Xaxis」は世界的な広告会社WWPグループのアド・ネットワーク。第5位の「RhythmOne」は米国のデジタル広告テクノロジー会社で、ブランドとコンシューマーをつなぐためにクロス・デバイス・コンテンツを使用しています。



(Source : Datanyze, May 25, 2018, US)
*PCサイト採用ドメイン数シェア