米国の新聞メディアを、PCとモバイル両方のマルチプラットフォームで閲覧しているユニークビジター数で比較した場合、2017年11月での上位トップ10の新聞はFigure 1となります。その規模は、トップの「USA TODAY」の場合、ユニークビジター数で9,586万人、全オンライン・ユニークビジター数に対するリーチでは37.2%を占めます。
Figure 1: 米国新聞メディア ユニークビジター数ランキングトップ10 (Unit:k)
(Source : comScore MMX Multi-Platform, November 2017, US)
次に、各新聞メディアのPC・モバイル別のユニークビジター数を比較してみると、米国トップ10新聞メディアは、全て過半数以上がモバイルからのアクセスであることがわかります。特に英国の「The Sun UK」と「DAILY MAIL.CO.UK」のモバイルからのアクセス比率が高くなっています。
Figure 2: 米国トップ10新聞メディア PC・モバイル別ユニークビジター数 (Unit:k)
(Source : comScore MMX Multi-Platform, November 2017, US)
さらに、モバイルからのアクセスをブラウザ・アプリ経由別で比較した場合、全新聞メディアにおいて、ブラウザからのアクセスがアプリからのアクセスを大幅に上回ります。
結果として、デジタル領域における米国の新聞メディアでは、PCではなく、モバイルからのアクセスが普及しています。またモバイルに関しても昨今「アプリファースト」が良く言われていますが、米国の新聞メディアでは、アプリ経由ではなく、ブラウザ経由での新聞の閲覧が主流となっています。
Figure 3:米国トップ10新聞メディアモバイルユーザー
ブラウザ・アプリ別ユニークユーザー数 (Unit:k)
(Source : comScore Mobile Metrix, November 2017, US)
オープンソースのCDN(Content Delivery Network)サービスを含めた国内でのCDN市場では、上位トップ10は、海外サービスが独占しています。トップは「Amzaon CloudFront」で、その顧客数シェア*では57.7%と過半数を超えています。
国内事業社では、「Sakura Internet CDN」で第5位にランクインしていますが、その顧客数シェアは3.4%に止まっています。
Figure 4 : 国内利用CDN ランキングトップ10
(Source : Datanyze, Content Delivery Networks, January 31 2018, Japan)
各CDNサービスの顧客リストを、ALEXAトラフィックランキング上位から調べてみると、Webコンテンツを重要視する企業が積極的にCDNサービスを活用しています。
顧客数シェアNo.1の「Amazon CloudFront」は、日経、日刊スポーツ、東洋経済等が採用。第2位の「Fastly」ではメルカリ、TV朝日、一休.com、第3位の「jsDelivr」ではDMM.COM、NHK、nifty等が このようなCDNサービスを採用しています。
Figure 5 : CDNサービスと採用ドメイン アレクサランキング)
(Source : Datanyze, Content Delivery Networks, January 31 2018, Japan)