インターアローズ デジタル市場レポート 2019年11月号

インターアローズ デジタル市場レポート
2019年11月号

国内ショッピング・アプリ最新情報

本年10月1日からの消費税増税の影響か、国内スマートフォン・ショッピング・アプリに新しい動きがあります。

本年10月、国内Apple App Storeでのショッピング・アプリ・ダウンロード数ランキングトップ10を調査してみると、トップは「UNIQLOアプリ」。QRコード決済の「PayPay」と共同で、本年10月4日から10月22日までに、UNIQLOのヒートテック1枚買うともう1枚無料となるキャンペーンを実施して大幅にダウンロード数を増加させています。

また「PayPay」は、昨年からの大規模なキャンペーンによって獲得したユーザー数をベースに、フリマアプリではトップの「メルカリ」に対抗するフリマアプリ「PayPayフリマ」を本年10月7日リリース。10月末までに40万に迫るダウンロード数を獲得して、ダウンロード数ランキング第2位にランクインしています。

その他本年10月のショッピングアプリで注目すべきは「JRE POINTアプリ」。本年10月1日からの増税を睨んで、Suica利用の新ポイントサービスを導入し、ダウンロード数ランキングでも第6位にランクインしています。

 
 

Figure 1
国内Apple App Store
2019年10月 ショッピング・カテゴリ・ダウンロード数ランキング

Figure 1

(Source : Priori Data*, Apple App Store, October, 2019, Japan)

 

次にこれらのアプリをMAU(月間アクティブ・ユーザー数)トレンドで見てみると、トップはフリマアプリの「メルカリ」。前月より50万近いユーザーが減少していますが、依然アクティブユーザー数ではトップを維持しています。

逆にアクティブユーザー数を増加させているのは「UNIQLOアプリ」。前述のキャンペーン効果で、前月よりアクティブユーザー数を130万以上増加させています。その他前月アクティブユーザー数を大幅に増加させているショッピングアプリは「ジーユー」「Amazonショッピングアプリ」「Yahoo!ショッピング」「ラクマ」等が挙げられます。

 

Figure 2
国内Apple App Store
2019年10月ショッピング・カテゴリ・MAU(月間アクティブユーザー数)ランキング

Figure 2

(Source : Priori Data*, Apple App Store, October, 2019, Japan)

 

国内主要ショッピング・アプリ使用SDK

各主要スマートフォンアプリはどのようなSDKを使用しているのか?今回は、再度国内主要iOSショッピング・アプリの「UNIQLO」と「Amazon」ショッピングアプリにフォーカスして、各アプリがどのSDKを使用しているのか調査しました。

まず本年9月14日にアップデートされたiOS版「UNIQLOアプリ」の使用SDKを見てみると、各カテゴリにおいて多様なSDKを使用していることがわかります。

特に本年9月14日アップデート時には、新規に多数のSDKを追加しており、(下記チャートの緑色のSDK)、そのSDKの内容を調査してみると、「UNIQLOアプリ」は、まず「AWSCore」「AWSS3」を追加し、さらにAWSとの連携・強化を図っていることが推察されます。また軽量コンパクトなリレーショナルデータベースシステムである「SQLite」を追加。その他iOS関連のツールとして、HTTP通信を簡便化する「Alamofire」、ファイル管理システム「FCFileManager」、写真・動画関連の「Photos Framework」のSDKを追加して、さらにiOSアプリとしての最適化を図っています。

 

Figure 3
iOS版「UNIQLOアプリ」使用SDK一覧

Figure 3

(Source : MIXRANK**, Apple App Store, SDK data, Japan)

 

またこれは海外の事例ですが、英国の「Amazonショッピング」アプリでは、本年2月1日Facebook関連SDKを一挙に削除しています(下記チャート赤色の部分)。これは昨年から発生したFacebook
SDKを入れたアプリがクラッシュする不具合に対するスピーディーな対応と推察できます。

 

Figure 4
英国iOS版「Amazonショッピングアプリ」使用SDK一覧

Figure 4

(Source : MIXRANK**, Apple App Store, SDK data, UK)

 

またFacebook関連SDKに代わって新規採用しているのが、米国のクラッシュレポート解析ツールである「Bugsnag」。Slackとの連携ができ、リアルタイムで問題点を把握できることが評価され、全世界5,000社以上が採用されています。採用企業には、「airbnb」「Lyft」「Shopify」「Oracle」「Microsoft」「Tesla」等、最先端の企業が含まれています。

 

アプリUX分析ツール「UXCam」の紹介

スマートフォーン利用が普及し、今まで以上に各業界においてアプリのユーザー・エクスペリエンスの重要性が叫ばれる中、この度弊社は、アプリUX分析ツールでは世界的に評価の高いUXCam社と提携しました。今回は、UX分析では世界で最高峰の「UXCam」の概要についてレポートします。

「UXCam」は、2013年、米国カリフォルニア州設立のUX分析ツール提供会社。そのツール分析能力は世界的に高い評価を受け、2019年カスタマーエクスペリエンス管理ソフトウェアプレミアムアワード賞を受賞しています。

 
 

「UXCam」採用企業は、スマートフォンアプリをビジネス拡大の重要な要素と考える、Eコマース、リテイル、銀行、出会い系、トラベル、ゲーム等、幅広い企業となっています。

 
 

「UXCam」の特長は、アプリ上の全てのユーザーの行動データを取得し、ユーザーエクスペリエンスの再生や分析、最適化を実現できる点です。取得できる分析データは下記となります。

1. ユーザーレコーディング(アプリ使用動画)
2. タッチヒートマップ
3. 全セッション&ユーザー分析
4. コンバージョン・ファネル
5. クラッシュ分析・クラッシュログ
6. データサイエンス分析


また主な機能は下記となっています。

 

ユーザー動画をリプレイ

「UXCam」は、ユーザーが自社のアプリ内でどのような行動をとったのかをビデオで録画。ユーザーのカスタマージャーニーをリプレイすることにより自社アプリのユーザー・エクスペリエンスを深く理解できます。特に新規ユーザーが、自社が想定したようにアプリを操作できているかを動画でチェックでき、アプリの初期離脱を防ぐことが可能です。

 
 

ユーザがイライラしている箇所を自動検出

膨大なデータベースを元に、ユーザーが不満を感じている箇所をマシーンラーニングで自動検出し、「Rage Tap」(怒りのタップ)として画面に表示します。人間の目視によるユーザー動画分析に加え、テクノロジーを屈指したマシーンラーニングによって、人間では発見できない問題点をシステムが自動検出します。

 
 

ヒートマップ分析

全ページの使用状況をタッチ・ヒートマップで表示し、ページ毎の問題点を理解できます。その他携帯デバイスによるユーザビリティの相違、各ページの流入元、流出先のデータ提供も可能です。さらに各ページの問題点を動画でチェックして、さらに深い分析が実施可能となります。

 
 

ファネル分析

自社で自由にファネルを作成し、離脱の要因を各ページにおける詳細データを元に分析することが可能です。さらに離脱の要因を、アプリのバージョン、使用携帯端末等からも分析可能です。

 
 

セッションリプレイを他ツールと統合

他ツールを「UXCam」と組み合わせて、アナリティクス、クラッシュレポート等、その他のツールを最大限に活用できます。他ツールからのデータセットを統合させて、ユーザー・エクスペリエンスのさらに包括的なデータを取得できます。現在下記ツールとの統合が可能です。

・Google Analytics
・Crashlytics
・Mixpanel
・Apteligent
・Ampitude
・Zendesk

海外で最先端を行くUX分析ツールは、このような機能を搭載しています。無料のトライアルも可能ですので、ご興味のある方は是非お問い合わせ下さい。

 

*AppScatter/Prioridataについて

AppScatter「PRIORI DATA」は、2013年設立、英国ロンドンに本社を持つ、スマートフォンアプリ市場分析データ会社です。アプリストア上でランキングされているアプリのダウンロード数、売上金額データを提供しています。デイリーベースで54カ国、カテゴリ分析、パブリッシャー市場占有状況、ダウンロード数、売上金額、DAU、MAU、及びARPDAU(1日のアクティブユーザー一人当たりの売上金額)のデータを提供しています。MAU、DAUは通常アプリに実装された測定用SDKを使い、モバイルアプリユーザをパネルとして推定値を出しますが、AppScatter「PRIORI DATA」は傘下のAirpuh及びデータパートナーとの提携により150万社のデベロッパー及びパブリーシャーデータと、トラッキング対象ディバイスは35億とビックデータを活用し算出されているのが特徴です。クライアントにはHSBC, Mastercard, ebay, PayPal, Unilever, Sony, BMWなどがあります。

 

**MixRankについて

MIXRANKはサンフランシスコに本社を持ち、米国ではセールスリードジェネレーションと言われるビジネスデータカテゴリーに分類されるサービスを提供しています。世界200カ国のモバイルアプリ内実装のSDK採用・削除データを提供しています。現在、Webテクノロジートラッキングとモバイルアプリ・SDKデータの両方を提供している企業はほとんど無く、特に、iOSのアプリのSDKデータは取得が難しいため、MIXRANKが高い評価を受けている理由の1つになっています。クライアントにはAdobe, Microsoft, Optimizely, amazon, Localytics, Rubicon, Sprint, intelなどが挙げられます。

 
 

データ提供

インターアローズ

株式会社インターアローズ

インターアローズは、日本、英国を拠点とするデジタルマーケティングエージェンシーです。グローバルデータ & アナリティクス及び日本には無いデジタル・マーケティング・ソリューションを提供しています。インターアローズはデジタル・マーケット測定のリーディング企業である「comScore」(コムスコア)、個々の人にフォーカスしたログ解析の「KISSmetrics」(キスメトリクス)、アプリのユーザー行動を可視化するアプリ解析の「Appsee」(アップシー)、新しいEメールマーケティングンの「Mailup」(メールアップ)、 ベータ版アプリのテストを簡単、迅速、正確、安価に実施できる「TestFairy」(テストフェアリー)、そして、全世界55カ国のスマートフォンアプリストアの分析データを提供できる「PRIORI DATA」(プライオリ・データ)等、海外の先端技術を持つ企業とのアライアンスを積極的に行い総合的デジタルマーケティングソリューションを提供しています。また2017年5月、米国の「Datanyze」(データナイズ)と提携し、Web、アプリにインストールされているソフトウェア・SDKを瞬時に解析できるデータサービスも開始しています。
インターアローズの詳しい内容につきましては、下記をご参照下さい。

http://www.interarrows.com/

 
 

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★アプリの利用状況を動画、タッチヒートマップで分析!さらにマシーンラーニング技術を活用して人間では気づかないアプリUXの問題点を自動検出。
次世代のアプリUX分析ツール「UXCam(ユーエックスカム)」:https://uxcamjapan.com/

★全世界54カ国のApple App Store、Google Playでランキングされているアプリのダウンロード数、売上金額データをご提供!
スマーフォンアプリ市場分析データ「PRIORI DATA(プライオリ・データ)」:http://www.prioridata.net

★WEB、アプリ内に採用されているテクノロジー、SDKを瞬時に解析!SDKについてはiOSアプリデータも提供可能。
先進のセールス・インテリジェンス・データ「MIXRANK(ミックスランク」:https://mixrank.com/

★配信時間の長さを選んで、メール配信コストを大幅にダウン!
世界中で選ばれているメール配信、SMSツール。「MailUp(メールアップ)」:https://www.mailup.jp/

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担当:高橋 治彦  takahashi@interarrows.com