インターアローズ　デジタル市場レポート
2019年9月号

国内ゲームカテゴリ ダウンロード数ランキング

現在、国内ゲームカテゴリのダウンロード数ランキングの特徴として、海外産のゲームが上位にランクされていることが挙げられます。

本年1月1日から8月8日までの国内Apple App Storeゲームカテゴリ、ダウンロード数ランキングトップ10アプリを調べてみると、トップ10中９アプリが海外産のゲームアプリであることがわかります。

アプリを開発している開発会社の国も様々で、トップの「Roller Splat!」はフランス、第２位の「Color Bump 3D」はトルコ、第４位の「Mr. Bullet」は米国、第６位の「Draw it」は英国、第７位の「Polysphere」はドイツ、第８位の「黒い砂漠 MOBILE」は韓国、第９位の「Steppy Pants」はオーストラリアと多岐に渡っています。

かつて国内のゲームアプリについては、国産のゲームがダウンロード数のランキングの上位を占めていましたが、現在は海外産ゲームに対する抵抗もなくなり、国やゲームジャンルを超えて、ゲームとして面白いものであれば何でもプレイする傾向になっています。

 

米国市場、国内パブリッシャー　ダウンロード数・売上金額ランキング

現在米国市場で成功している国内パブリッシャーはどこか？今回は本年1月1日から8月8日までの、米国Apple App Store、Google Playにおける日本のパブリッシャーのダウンロード数・売上金額のトップ10パブリッシャーをピックアップしてみました。

ダウンロード数

米国市場での日本のパブリッシャーダウンロード数で驚きなのは、「Geisha Tokyo」のダウンロード数が、Apple App Store、Google Playともトップなっており、そのダウンロード数が任天堂、SEGAと言った大手ゲームパブリッシャーのダウンロード数を大幅に上回っている点です。

「Geisha Tokyo」(芸者東京エンターテイメント株式会社)は、2006年設立のゲームアプリパブリッシャー。設立当時はガラケー向けにソーシャルゲームを開発していたようですが、全世界的なスマートフォーンの普及をチャンスと捉え、ハイパーカジュアルと言う新しいコンセプトのもと、グローバル市場で広告から収益をあげる戦略で成功しています。このダウンロード数を達成しているのは、2018年にリリースした「Snowball.io」と「Traffic Run!」の２アプリが中心となっています。

売上金額

米国市場において、日本のパブリッシャーの売上金額で特徴的なのは、市場規模ではApple App StoreがGoogle Playを上回りますが、日本のパブリッシャートップ10の売上金額では、Google Playの方がApple App Storeを大きく上回っている点です。

売上トップは、両アプリストアとも「Bandai Namco Entertainment」。その売上金額は他者を圧倒しており、Apple App Storeでは第２位任天堂の3.6倍、Google Playでは、第２位Aniplexの4.4倍となっており、その中心的なアプリは「ドラゴンボールZ：ドッカンバトル」となります。

その他大手ゲームパブリッシャーを除いて、米国市場で健闘しているのは、Crane Game Torebaをリリースしている「Cyberstep」、Unizon Leagueの「A Team」、Brave Frontierの「gumi」が挙げられます。

(Source : Priori Data, Apple App Store, January 1 – August 8, 2019, US)

(Source : Priori Data, Google Play, January 1 – August 8, 2019, US)

最新国内Non-Gameダウンロード数トップ10

最新の国内Apple App StoreでのNon-Gameアプリダウンロード数ランキングに新しい動きがあります。今回本年7月11日から8月9日（30日間）でのダウンロード数と売上金額のトップ10を調べてみました。

ダウンロード数トップは写真加工アプリの「FaceApp」。リリースは2017年1月と、決して新しいアプリではありませんが、本年7月に写真に写った人物を自然に老化させる「老人フィルター（OLD Filter）」が追加。これが海外のセレブや映画俳優に受け、多くの写真をアップロードしたことから、日本でも人気が出たと言われています。同様に第５位の「Snapchat」も写真加工の新しいフィーチャーを追加させてダウンロード数を急増させています。

その他注目のアプリは、継続的なキャンペーンを実施してさらにダウンロード数を増加させているスマホ決済の「Paypay」。本年7月15日-16日にAmazon Prime Dayのイベントを実施した「Amazon Prime」。カラオケに、一人練習、採点システム、保存シェア等の機能を追加した「Pokekara」、無料の音楽ストリーミングアプリ「MusicHD」が挙げられます。

AppScatter社によるPriori Data買収について

Priori Dataは、昨年4月、英国のappScatter社に買収され、現在appScatter社の傘下でサービスを提供しています。
appScatterは2013年英国ロンドンで設立。2017年にはロンドン証券取引所に上場しています（APPS.L）。メインビジネスはappScatterのプラットフォームを使うことで、アプリパブリッシャーは、Apple App Store、Google Play以外の世界50以上のアプリストアーにアプリが登録/販売/分析ができ、Apple、Googleのストア以外からの売上増大をサポートするサービスです。さらにモバイル広告ビジネスのAirpushを今年4月に買収して事業を拡大、データ品質の拡充を図っています。
今後Priori Dataは、このAppScatter社からの強力なサポートを受け、デモグラフィック、ロケーション、携帯デバイス等データを追加し、さらにデータの精度を上げて行く予定です。是非ご期待下さい。

「PRIORI DATA」とは

「PRIORI DATA」（プライオリ・データ）は、2013年設立、ドイツ、ベルリンに本社を持つ、スマートフォンアプリ市場分析データ会社です。 全世界54ヵ国アプリストアでのアプリダウンロード数、売上金額、ASO、DAU、MAU、ARPDAUデータをリーゾナブルな価格で提供できることで、 日本を含む世界市場で注目を集めています。
このデータは国内でも高い評価を得て「CESAゲーム白書2018」、ファミ通「モバイルゲーム白書2018」の公式アプリデータとなっております。

詳しくは：http://www.prioridata.net/ をご覧ください。

データ提供

株式会社インターアローズ

インターアローズは、日本、英国を拠点とするデジタルマーケティングエージェンシーです。グローバルデータ & アナリティクス及び日本には無いデジタル・マーケティング・ソリューションを提供しています。インターアローズはデジタル・マーケット測定のリーディング企業である「comScore」(コムスコア)、個々の人にフォーカスしたログ解析の「KISSmetrics」(キスメトリクス）、アプリのユーザー行動を可視化するアプリ解析の「Appsee」(アップシー）、新しいEメールマーケティングンの「Mailup」（メールアップ）、 ベータ版アプリのテストを簡単、迅速、正確、安価に実施できる「TestFairy」（テストフェアリー）、そして、全世界55カ国のスマートフォンアプリストアの分析データを提供できる「PRIORI DATA」（プライオリ・データ）等、海外の先端技術を持つ企業とのアライアンスを積極的に行い総合的デジタルマーケティングソリューションを提供しています。また2017年5月、米国の「Datanyze」（データナイズ）と提携し、Web、アプリにインストールされているソフトウェア・SDKを瞬時に解析できるデータサービスも開始しています。
インターアローズの詳しい内容につきましては、下記をご参照下さい。

http://www.interarrows.com/

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先進のセールスインテリジェンスツール「Datanyze」（データナイズ）」：http://datanyze.jp/

★全世界54カ国のApple App Store、Google Playでランキングされているアプリのダウンロード数、売上金額データをご提供！
スマーフォンアプリ市場分析データ「PRIORI DATA(プライオリ・データ)」：http://www.prioridata.net

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