インターアローズ　デジタル市場レポート
2018年12月号

 

米国、中国、台湾市場における
日本アプリ、DAU（1日当たりアクティブユーザー数）ランキングトップ10

2018年10月、米国Apple App StoreでのDAUトップ10日本のアプリの特徴は、任天堂、セガ、コナミ、バンダイナムコ等、すでに米国市場で知名度があり、人気のIPを保持しているゲームアプリが上位を占めている点です。日本のアプリでDAUトップは、任天堂の「Super Mario Run」。日本ではすでに人気のピークは過ぎていますが、米国では毎日800万を超えるユーザーがプレイしています。

ゲーム以外で上位にランクされているのは、ソーシャルネットワークの「LINE」。米国において、「Facebook」(同期間のDAUは9,600万)、「Instagram」（同DAUは、5,200万）とは大きな差があるとはいえ、300万以上のDAUを保持しています。

中国のApple App Storeは、日本のパブリッシャーには非常に厳しい市場で、DAUが200万を超える日本のアプリは皆無となっています。トップはスクウェア・エニックスのゲームアプリ「Hitman Sniper」、また第3位にも同パブリッシャーの「Lara Croft: Relic Run」がランクインしていますが、これらのゲームアプリは日本で開発されたものではなく、傘下の国外ゲーム開発会社のアプリです。

また本年2月に中国で大人気を博した「旅かえる」のDAUも減少しており、2018年10月では、11万程度になっています。このような状況から、中国での日本アプリのDAUには、ゲームやエンターテイメントアプリに混じって、人気デジカメのツールアプリがトップ10内に3アプリもランクインしています。

スマートフォンアプリ、アトリビューション分析SDK
「Adjust」、「Appsflyer」国内ユーザー比較

現在、自社アプリのユーザーの行動分析、広告の効果測定、及びアプリ不正インストールの防止を可能にする総合的なアトリビューション分析SDKを採用するアプリが増加しています。

その代表格は、「Adjust」と「Appsflyer」でしょう。「Adjust」は、独ベルリンに本社を置くアプリ計測専門会社。アメリカ、ヨーロッパ、アジア全域に支社を持ち、グローバルに展開し、連携できる広告ネットワークのパートナーはグローバルで1,500以上です。一方「Appsflyer」も、イスラエルに拠点を置くアドテク企業。こちらの広告ネットワークパートナーは3,500を超えています。

2018年12月1日時点で、国内Androidアプリで「Adjust」を採用しているアプリ数は168。カテゴリ別に見た場合は、ゲームが圧倒的に多く、国内では「Adjust」のアプリ内課金の分析が高く評価されていることが推察されます。その他カテゴリ的はライフスタイル、ショッピング、エンターテイメントアプリの採用数が多くなっています。

さらにどのアプリが「Adjust」を採用しているのかを調べてみると、ゲームでは「FINAL Fantasy Record Keeper」、ライフスタイルでは「セブンーイレブンアプリ」、ショッピングでは「メルカリ」等、各カテゴリで代表的なアプリが「Adjust」を採用しています。

一方、同時期における「Appsflyer」採用アプリ数は、165件。カテゴリのトップは、ゲームではなくショッピング、また第2位はライフスタイルです。「Adjust」と比較すると、Eコマース系のアプリが積極的に「Applsflyer」を採用していることが推察できます。

「Appsflyer」を採用している代表的なアプリとしては、ショッピングは「ベルーナ」、ライフスタイルは「UNIQLO」、ゲームでは「FINAL FANTASY GRANDMASTERS」等が挙げられます。また、トラベル関連のアプリの採用も多く、代表的なアプリとして「JAL」が採用しています。

「PRIORI DATA」とは

「PRIORI DATA」（プライオリ・データ）は、2013年設立、ドイツ、ベルリンに本社を持つ、スマートフォンアプリ市場分析データ会社です。全世界57ヵ国アプリストアでのアプリダウンロード数、売上金額、ASOデータをリーゾナブルな価格で提供できることで、日本を含む世界市場で注目を集めています。このデータは国内でも高い評価を得て「CESAゲーム白書2016」、モバイルコンテンツフォーラム「スマホ白書2016」、ファミ通「モバイルゲーム白書2017」の公式アプリデータとなっております。
詳しくは：http://www.prioridata.net/ をご覧ください。

Datanyzeとは

Datanyzeは企業のテクノロジー導入データを抽出し、「あの競合ソフトを利用するのはどの企業？」を　リアルタイムにお知らせするICT営業支援システムです 。

Datanyzeは、世界4,000万ウェブ、7,000テクノロジーと300万アプリのオープンデータをリアルタイムに把握します。Google Ventureの支援を受けて2012年に米国カリフォルニア州で設立され、月間30万ユーザーを擁するまでに急成長しています。国内では、本年５月より株式会社インターアローズが日本総代理店として販売を開始いたしました。

Datanyzeのデータ収集方法

*Datanyzeによるテクノロジーのデータ抽出は、Alexsaグローバルランキング上位100万件以内のウェブサイト、及びGoogle ChromeアドオンDatanyze Insiderで登録されたドメインと、お客様からの登録リクエストを受けたサイトとテクノロジーから行われます。

*サイト上のリンクや事前定義のウェブページ（ (/jobs, /careers, /cart, /checkout, /blog）などの一般公開されたコンテンツだけをクローリングします。Datanyzeはストリング（文字列）マッチングにより、そのテクノロジーがウェブサイト上にあるか否かを判別します 。例えば、テクノロジーAの３件のシグナチャーを計測しているとします。シグナチャー①と②をウェブサイトXのHTMLで検知し、更にシグナチャー③がウェブサイトXのSPFレコード上に検索された場合、「テクノロジーAはウェブサイトXに導入されている」と解析します。
詳しくは、 http://datanyze.jp/ をご覧ください。

データ提供

株式会社インターアローズ

インターアローズは、日本、英国を拠点とするデジタルマーケティングエージェンシーです。グローバルデータ & アナリティクス及び日本には無いデジタル・マーケティング・ソリューションを提供しています。インターアローズはデジタル・マーケット測定のリーディング企業である「comScore」(コムスコア)、個々の人にフォーカスしたログ解析の「KISSmetrics」(キスメトリクス）、アプリのユーザー行動を可視化するアプリ解析の「Appsee」(アップシー）、新しいEメールマーケティングンの「Mailup」（メールアップ）、ベータ版アプリのテストを簡単、迅速、正確、安価に実施できる「TestFairy」（テストフェアリー）、そして、全世界5７カ国のスマートフォンアプリストアの分析データを提供できる「PRIORI DATA」（プライオリ・データ）等、海外の先端技術を持つ企業とのアライアンスを積極的に行い総合的デジタルマーケティングソリューションを提供しています。また本年5月、米国の「Datanyze」（データナイズ）と提携し、Web、アプリにインストールされているソフトウェア・SDKを瞬時に解析できるデータサービスも開始しています。
インターアローズの詳しい内容につきましては、下記をご参照下さい。

http://www.interarrows.com/

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★WEB、アプリにインストールされているソフトウェア、SDKを瞬時に解析！
先進のセールスインテリジェンスツール「Datanyze」（データナイズ）」：http://datanyze.jp/

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