インターアローズ デジタル市場レポート 2017年11月号

インターアローズ デジタル市場レポート
2017年11月号

 

中国、日本に次ぐゲーム市場規模第3位の国は韓国。これに台湾が続く。

日本のゲームデベロッパーにとってアジアは、日本コンテンツの人気からから欧米諸国よりも注目が集まっています。Figure1は、2017年8月、日本、中国を除いた、アジア主要国でのプラットーフォーム別売上金額を比較したものです。これによれば、まずこれらの国では全て、Google Playの売上がApple App Storeを上回っていることがわかります。この理由は、アジア地域において価格が安いAndroid端末がiPhoneよりも普及しており、Androidユーザーが圧倒的に多いことが起因しています。
市場規模トップは韓国で、Samsung、LGユーザーの多さからGoogle Playの売上が突出しています。第2位は、人口の多いインドやインドネシアではなく、台湾となっており、これに香港が続きます。今後急成長が期待されるインドとインドネシアについては、ダウンロード数では他国を圧倒していますが、売上金額に関しては、まだ課金ユーザーはごく少数に限られている状況です。

 

Figure 1:

Figure 1: アジア主要国プラットフォーム別売上金額(単位:US$M)

Source : PRIORI DATA, Apple App Store & Google Play, August 2017, Korea, Taiwan, Hong Kong,
Thailand, Singapore, Indonesia and India)

ゲームカテゴリ、ダウンロード数ランキングでトップ10に入るための必要ダウンロード数は
Apple App Storeで1日17,000。Google Playで8,100

アプリストアで成功するためには、各アプリストアが公表している各種ランキングに、自社アプリを上位に表示させ、ユーザーの関心・興味を獲得することが必須と言われています。ではダウンロード数ランキングトップ10位内に自社アプリをランクさせるにはどれくらいのダウンロード数が必要なのでしょうか?
Figure 2は、2017年8月、Apple App Store売上トップ10カテゴリで、ダウンロード数ランキングトップ10に入るための、1日当たりの最低ダウンロード数を示したものです。またFigure 3は、同様にGoogle Playの場合を示しています。
Apple App Storeの場合は、ゲームカテゴリ市場の競争が激しく、ダウンロード数ランキングトップ10位内に入るためには、1日当たり1万7千以上のダウンロード数が必要となっています。この数値は、Google Playも含めた全カテゴリの最大数値となっており、Google Playゲームカテゴリのほぼ2倍となっています。またAppleの場合、エンターテイメントカテゴリの数値も高く、Google Playのほぼ3倍となっています。
Google Playの特徴としては、トップはApple同様ゲームですが、第2位はツールカテゴリがきており、Googleではツールアプリの競争が激しいことを示しています。
今後アプリをリリースする場合は、このような数値を考慮した上で、マーケティング施策等を準備することが重要になると思われます。

 

Figure 2:

Figure 2: Apple App Store売上トップ10カテゴリ ダウンロード数ランキングトップ10入り 1日当たりの最低ダウンロード数

(Source : PRIORI DATA, Apple App Store, August 2017, Japan)

 

Figure 3:

Figure 3: Google Play売上トップ10カテゴリ ダウンロード数ランキングトップ10入り 1日当たりの最低ダウンロード数

(Source : PRIORI DATA, Google Play、August 2017, 2017)

国内主要ショッピングアプリの大半は、自社アプリの目的に合わせ、各アクセス解析ツールの特性を生かして活用。
使用率が高いツールは「Crashlytics」、「Google Analytics」、「Adjust」。

フリマアプリを含む国内のショッピングアプリが、どのようなアクセス解析ツールを使用しているかを調べてみると、各社、自社アプリの目的に合わせ、各アクセス解析ツールの特性を生かした使い方をしていることがわかります。

今回ピックアップしたショッピングアプリで一番使用されているのは、クラッシュ分析に特化した「Crashlytics」で、各社、まずはバグのないアプリを提供することに重点を置いていることが推測できます。これに「Google Analytics」が続いており、このツールで総合的なアクセス解析を行っていると思われます。また3番目には「Adjust」が来ており、「Adjust」は広告も含めた分析が可能なため、このツールで広告効果を分析していることが推察されます。

さらに各社、自社アプリに合わせた最適なツールを複合的に使用しており、「メルカリ」、「価格.com」、「Yahoo!ショッピング」は、総合デジタルマーケティングソリューションの「Adobe Marketing Cloud」を使用してマーケティングを強化。「楽天市場」は、「New Relic」でアプリのパフォーマンス監視しており、さらに「ジモティー」は、「MOAT」と「Integral Ad Science」で広告ビューアビリティや不正インプレションを分析しています。

 
使用アクセス解析ツール

(Source : Datanyze, October 11, 2017, Japan)

 
 

プライオリデータ

「PRIORI DATA」とは

「PRIORI DATA」(プライオリ・データ)は、2013年設立、ドイツ、ベルリンに本社を持つ、スマートフォンアプリ市場分析データ会社です。全世界57ヵ国アプリストアでのアプリダウンロード数、売上金額、ASOデータをリーゾナブルな価格で提供できることで、日本を含む世界市場で注目を集めています。このデータは国内でも高い評価を得て「CESAゲーム白書2016」、モバイルコンテンツフォーラム「スマホ白書2016」、ファミ通「モバイルゲーム白書2017」の公式アプリデータとなっております。
詳しくは:http://www.prioridata.net/ をご覧ください。

datanyze

Datanyzeとは

Datanyzeは企業のテクノロジー導入データを抽出し、「あの競合ソフトを利用するのはどの企業?」を リアルタイムにお知らせするICT営業支援システムです 。

datanyze

Datanyzeは、世界4,000万ウェブ、7,000テクノロジーと300万アプリのオープンデータをリアルタイムに把握します。Google Ventureの支援を受けて2012年に米国カリフォルニア州で設立され、月間30万ユーザーを擁するまでに急成長しています。国内では、本年5月より株式会社インターアローズが日本総代理店として販売を開始いたしました。

Datanyzeのデータ収集方法

*Datanyzeによるテクノロジーのデータ抽出は、Alexsaグローバルランキング上位100万件以内のウェブサイト、及びGoogle ChromeアドオンDatanyze Insiderで登録されたドメインと、お客様からの登録リクエストを受けたサイトとテクノロジーから行われます。

*サイト上のリンクや事前定義のウェブページ( (/jobs, /careers, /cart, /checkout, /blog)などの一般公開されたコンテンツだけをクローリングします。Datanyzeはストリング(文字列)マッチングにより、そのテクノロジーがウェブサイト上にあるか否かを判別します 。例えば、テクノロジーAの3件のシグナチャーを計測しているとします。シグナチャー①と②をウェブサイトXのHTMLで検知し、更にシグナチャー③がウェブサイトXのSPFレコード上に検索された場合、「テクノロジーAはウェブサイトXに導入されている」と解析します。
詳しくは、 http://datanyze.jp/ をご覧ください。

データ提供

インターアローズ

株式会社インターアローズ

インターアローズは、日本、英国を拠点とするデジタルマーケティングエージェンシーです。グローバルデータ & アナリティクス及び日本には無いデジタル・マーケティング・ソリューションを提供しています。インターアローズはデジタル・マーケット測定のリーディング企業である「comScore」(コムスコア)、個々の人にフォーカスしたログ解析の「KISSmetrics」(キスメトリクス)、アプリのユーザー行動を可視化するアプリ解析の「Appsee」(アップシー)、新しいEメールマーケティングンの「Mailup」(メールアップ)、ベータ版アプリのテストを簡単、迅速、正確、安価に実施できる「TestFairy」(テストフェアリー)、そして、全世界57カ国のスマートフォンアプリストアの分析データを提供できる「PRIORI DATA」(プライオリ・データ)等、海外の先端技術を持つ企業とのアライアンスを積極的に行い総合的デジタルマーケティングソリューションを提供しています。また本年5月、米国の「Datanyze」(データナイズ)と提携し、Web、アプリにインストールされているソフトウェア・SDKを瞬時に解析できるデータサービスも開始しています。
インターアローズの詳しい内容につきましては、下記をご参照下さい。

http://www.interarrows.com/

 
 

┏ PR ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

★WEB、アプリにインストールされているソフトウェア、SDKを瞬時に解析!
先進のセールスインテリジェンスツール「Datanyze」(データナイズ)」:http://datanyze.jp/

★全世界57カ国のApple App Store、Google Playでランキングされているアプリのダウンロード数、売上金額データをご提供!
スマーフォンアプリ市場分析データ「PRIORI DATA(プライオリ・データ)」:http://www.prioridata.net

★アプリの利用状況を動画、タッチヒートマップで分析!
次世代のアプリ解析ツール「Appsee(アップシー)」:www.appsee.net

★配信時間の長さを選んで、メール配信コストを大幅にダウン!
世界中で選ばれているメール配信、SMSツール。「MailUp(メールアップ)」:https://www.mailup.jp/

★携帯市場・スマートフォン市場の世界的ディファクト・スタンダード市場データ
「コムスコア・モビレンズ」の更に詳しい情報は:www.mobilens.jp
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 

お問合わせ先/お申込み

株式会社インターアローズ
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-23-7
五反田シティトラストビル9階
TEL : 03-6431-8022 FAX : 03-6431-8023
URL : www.interarrows.com

担当:高橋 治彦  takahashi@interarrows.com