国内Apple App Storeエンターテイメントカテゴリでは、「Showroom」が他アプリを大きく引き離して売上を上げています。「Showroom」は、「欅坂46」を中心としたアイドルやアーティスト、タレント等の動画を無料で視聴でき、さらに誰でもすぐに生配信が可能な、双方向コミュニケーションの仮想ライブ空間を提供するアプリです。
「Showroom」のApple App Storeでの2017年の売上金額は、12億円を超え、第2位の「Netflix」の2倍近くを売り上げました。
Figure 1: エンタメカテゴリ2017年売上TOP10アプリ (Unit:百万円)
(Source : Priori Data, Apple App Store, FY2017, Japan)
またトップ10アプリの売上金額の推移を見てみると、「Showroom」は月によって上下しながらも、月間1億円レベルを維持していたのが分かります。売上が増加傾向にあるのは「Netflix」で、毎月着実に売上を伸ばしており、2017年12月における前年同月対比は+61.7%となっています。また「Abema TV」は2017年の売上金額では第10位ですが、急速に課金化を進めており、2017年12月における前年同月対比は+535.7%と大幅な売上増を達成しました。
Figure 2: 米国トップ10新聞メディア PC・モバイル別ユニークビジター数 (Unit:k)
(Source : Priori Data, Apple App Store, FY2017, Japan)
Figure 3:国内Eコマース ユニークビジター数 (Unit:k)
(Source : comScore MMX, Dec 2017, Japan)
2017年12月、国内Eコマースサイトのユニークビジター数を調べてみると、「Amazon Sites」を筆頭して、下記のサイトがトップ10にランクインしています。
2017年12月、国内Eコマースサイトのユニークビジター数を調べてみると、「Amazon Sites」を筆頭して、下記のサイトがトップ10にランクインしています。これらトップ10サイトが、「MA(マーケティング・オートメーション)」「CRM(カスタマーリレーション・マネッジメント)」「リターゲティング」「ウェブ・アナリティクス」の分野で、どのようなテクノロジーを採用しているのか調べてみると、各社共に、自社の目的に合わせて様々なテクノロジーを採用して最適化を図っていることが分かります。
まずカテゴリでは、Eコマース会社であることから、ユーザーの行動を分析する「ウェブ・アナリティクス」と広告に連携した「リターゲティング」のテクノロジーを多数採用しています。採用されている主な「ウェブ・アナリティクス」テクノロジーを挙げると、各サイト「Google Analytics」と「Adobe Analytic」をメインに採用していることが分かります。またソーシャルとの連携を重要視しており、「Facebook Analytics」「Twitter Analytics」を採用しているサイトが多数あります。さらにEコマースサイトの必要性から、訪問者の社名が分かる「Kananohito」も複数のサイトで採用されています。
「リターゲティング」での中心的なテクノロジーは「Criteo」で、多数のサイトで採用されています。その他採用されている「リターゲティング」テクノロジーは、「Facebook Web Custom Audience」「Google Dynamic Remarketing」「Yahoo!Japan Marketing Solutions Retargeting」が挙げられます。
Figure4 : 2017年12月ユニーク・ビジター数トップ10サイト採用
「MA」「CRM」「リターゲティング」「ウェブ・アナリティクス」テクノロジー
(Source : Datanyze, Feb 24 2018, Japan)
米国・国内主要エアラインアプリ採用SDK
米国と国内のエアラインアプリが採用しているSDKを調べてみると、採用しているSDKに日米で違いがあることが分かります。
まず米国のエアラインアプリは、多数のSDKライブラリを使用してアプリの最適化を図っています。またユーザーのアトリビューション分析のSDKでは、日米とも「Adobe Marketing Cloud」を中心に採用しながらも、United Airlinesでは、よりモバイルユーザーの分析に特化した「Ensighten Mobile」を併用してより分析力を強化しています。
さらに米国のエアラインアプリは、アプリのクラッシュを重要視しており、United AirlinesとAmerican Airlinesではクラッシュ分析のSDK「ACRA」を採用し、インターフェイス・ユーザビリティの最適化も考慮して、複数のUX・UIのユーティリティも併用しています。
Figure 5 : 米国・国内主要エアラインアプリ採用SDK
(Source : Datanyze, Feb 24 2018, US & Japan)